最近の脳科学の解析から、瞑想の脳の状態が記述できるようになりました。「今・ここ」を受容的な気づきを向けるマインドフルネス瞑想から、気づきにかかわる脳部位が明らかになってきています。また、熟練瞑想者では、「物語の自分」に関わると思われる脳部位の反応性がとても弱まっていることが明らかになってきました。長年、瞑想をしてきた筆者の体験から「物語の自分」が消えると宇宙に自分が溶け込んでいくような「永遠の自分」感覚を感じ、至福感に満ちてきます。
その意味で、自己認識は「今・ここの自分」「物語の自分」に加え「永遠の自分」を感じる自分があると思われます。この状態の脳になると至福感に満ち、これを体感できることを知ると日常がとても軽やかになっていきます。
瞑想の効果は、メタ認知能力や、健康やストレス回復及びパフォーマンスの向上にとても役立つことが最近の研究結果から明らかとなってきています。
本講座では、この瞑想脳を体験し習得することを目的とします。
そのために、次の4回シリーズのオンラインコースを設けています。
1回目
人間の感覚器官がいかに限られていて、世界を人間独自の色メガネ(人間に限られた感覚器官や「物語の自分」を通してみる思い込みの色メガネ)で見ているかを知識とワークで体感します。
2回目
マインドフルネス瞑想や身体を使う瞑想を通して、受容的な気づき・集中の仕方を養います。
3回目
ここでは、完全に自分を手放す、ゆだねることを体感し、「永遠の自分」を体感します。これには2回目に学んだ受容的な気づき・集中が習熟されていることが必要です。「物語の自分」が消えいていく脳科学的な意味とスキルを学びます。
4回目
実際の現場の中で、瞑想脳をどう使うかワークを通して体験的に学んでいきます。ここでは、取り扱う問題解決に合理的な脳、東洋的な感覚脳、瞑想脳を使っ場合で、アウトカムがどう異なるかワークを通して体感します。